2023/05/10

ELDENRING考察4.1 【何になりたくて、何になった?】マレニア編 不敗の理由、 2023/6/18画像追加

彼らは何になりたくて、何になったのか


マリカの言霊 外廓の戦場跡

デミゴッド、我が愛し子たちよ
お前たちはもう、何者にもなれる。王であれ、神であれ
そして、何者にもなれぬ時、お前たちは見棄てられる
…そして贄となるのだ

何者にもなれる』私はこの言葉が、エルデンリングにおける1つのテーマだと考えています

今回はそんな言葉から、エルデンリングの登場人物たちを考えていきます


ミケラの刃、マレニア


ミリセントは語ります


...私は、マレニアに返したいのだ

かつて彼女のものだった意志を

朱い腐敗の呼び声に、人として抗う矜持を


目次

1【何故、腐敗を使ったのか?】

2【負けられない戦い】

3【腐敗の女神】

4【ミケラの帰還、流水の旅】

5【何を返せる?】



1【何故、腐敗を使ったのか?】

マレニア、彼女が「腐敗の女神」となったのはなぜでしょうか?

私はマレニアがミケラの刃、「不敗の剣士、ミケラの刃」で在りたかったからだと考えます



彼女が腐敗を使ったのは、ケイリッドでのラダーンとの戦い
かのエオニアの戦いにて、マレニアはラダーンを前に、義手が外れ、膝をついてしまいます


「マレニアの義手刀」

マレニアの戦義手は、即ち不敗の象徴であった



そして、そんなマレニアに対しラダーンは剣を置き、マレニアが立ち上がるのを悠然と待っていました


力の差は歴然であり、このままではマレニアは討ち取られ、ミケラ軍も敗北するでしょう




OPでのマレニアとラダーンの戦い。右腕を抑えラダーンに向き合うマレニア

ですがマレニアはミケラの刃であり、破れるわけにはいきません

ラダーンはマレニアより強く、ゆえにラダーンの率いる軍に、マレニアたちは勝てないのでしょう

ですがマレニアは「ミケラ軍」であり、ラダーンは「ラダーン軍」でした


ゆえに彼女は朱い腐敗の呼び声に耳を傾けたのだと考えます


「ヴァイクシリーズ」

指痕に焼け爛れた○○

円卓の騎士、ヴァイクの装備


ヴァイクは、かつて

エルデの王に最も近づいた褪せ人の一人であったが

突然に王都の奥深くに潜り、狂い火に焼け爛れた


それは、己の巫女のためだったろうか

あるいは何者かが、唆しを囁いたのだろうか


「無垢金の針」

…私は、マレニアに返したいのだ

かつて彼女のものだった意志を

朱い腐敗の呼び声に、人として抗う矜持を


話はそれますがシャブリリの讒言、火の釜での燻りの音、外なる神は音で呼びかけるのかもしれません



「朱きエオニア」

マレニアの腐敗の女神たる技

大輪の花を開き、朱い腐敗を爆発させる


朱い腐敗、大輪の花がマレニアとラダーンを包み、ミケラ軍に勝機が生まれます
そうマレニアはミケラ軍であり、ラダーンはラダーン軍の将軍でした。


腐敗に塗れ、マレニアが倒れようともミケラ軍にはミケラが、そして腐りを受け入れた貴腐騎士がいます。
ですがラダーン軍大将であるラダーンが腐敗にやられてしまい、故にかの赤獅子ですら押されてしまったのだと考えます


「貴腐騎士の兜」

破砕戦争において不敗を謳われた

貴腐の騎士たちの翼の兜


彼らは、マレニアと共に戦うことを望み

ゆっくりと腐りゆくを受け容れた

故にこそ、その戦いは熾烈であった



朱い腐敗によりマレニアとラダーンは相討ち、ラダーン軍は敗軍となりました


「剣の碑石 ケイリッド」

エオニアの戦い

ラダーン、マレニアと相討ち

朱い腐敗の花が咲き誇る


「赤獅子騎士の鎧」

将軍ラダーンと共に戦った騎士たちの胴鎧


マレニアの朱い腐敗に敗れ、敗軍となった時

騎士たちは、決意と共に左胸の紋章を焼いた

遥かなる故郷よ、もう戻ることはない

我々は、この地で腐敗を抑え続ける



そしてマレニアは腐敗の反動故にか眠りにつき、貴腐騎士の手で聖樹へと帰ります


「貴腐の騎士、フィンレイ」

「伝説の遺灰」のひとつ

貴腐の騎士、フィンレイの霊体を召喚する



フィンレイは、エオニアの戦いの生き残りであり

眠れるマレニアを聖樹に持ち帰った英雄である

彼女は、たった一人、あらゆる敵を退けながら

遙かな道を歩んだのだ

けれどもそこにミケラはおらず、抜け殻の聖樹の底にて、マレニアは長い時の中、ミケラの帰還を待つことになりました


2【負けられない戦い】


そして長い時の中、聖樹に多くの娘たちが訪れたすえ、導きにより最もマレニアに近いミリセントと、1人の褪せ人が聖樹に現れました。

褪せ人は「ミケラの刃、マレニア」と、ミリセントは姉妹たちと出会い戦います


ミリセントは褪せ人の助けを借り姉妹たちを退け、最後はその悪意を拒み、褪せ人に矜持を持って託しました。旅の末、露に濡れた無垢金の針を。


そして褪せ人は底にて、椅子に座り、眠りの中爛れに覆われた目で聖樹を見つめるマレニアを見つけます。

褪せ人は目覚めたマレニアと戦い、流水の剣・水鳥乱舞を撃ち破り、勝利を収めミケラの刃、マレニア」は再び倒れてしまいます

褪せ人に破れ、右腕を抑えながら膝をつくマレニア



勝利した褪せ人はミケラの抜け殻に近づき、それを見つめています

褪せ人とは王を目指すもの。マレニアを倒したことにより、また一歩褪せ人は王に近づきました

王の故とは力でありとは征服(勝利)することなのでしょう。そう、古く黄金樹の時代、ゴッドフレイの時代から

かつてデミゴッドたちが起こした、王なき戦い

大ルーンの力に歪み、狂い、破砕戦争を起こした末、見捨てられたデミゴッドたち

彼らも力を持って、王を目指していたのかもしれません


ならばマレニアは立つでしょう、これは王を決める戦い


褪せ人を「待て」と呼び止めるマレニア


「マレニアの翼兜」

無垢金で作られた翼の兜

ミケラの刃、マレニアの装備


彼女は、抜け殻の足元でミケラを待ち続けた


兄さまが、約束を違えるはずがない

神の知恵、神の誘惑。ミケラこそ

もっとも恐ろしい神人なのだから


兄思いの彼女は、たとえ水鳥の翼を捨ててでも、


「マレニアの義手刀」

マレニアの戦義手は、即ち不敗の象徴であった

人々は、掲げられたそれに翼を見たという

敗れを知らぬ、熾烈なる意志の翼を


「有翼剣の徽章」

翼はマレニアと、その不敗の戦の象徴である

生来の宿痾により癒しを知らぬ彼女の剣は

美しく、ただ熾烈であり続けた


「青い踊り子」

青衣の踊り子は、妖精であったという

妖精は、盲目の剣士に流水の剣を授け

古き神、腐敗を封じたと伝わっている


マレニア腐敗を使う



不敗の翼を掲げるのでしょう


「水鳥乱舞」

水鳥のごとく一本足で跳び

超高速の連続攻撃に繋げる戦技

追加入力で、二度まで追撃に繋げられる


3【腐敗の女神】


マレニアはその翼兜を、ひょっとしたら不敗すらも捨てて

朱い腐敗を、蝶を咲かし、ついに「腐敗の女神」になりました

そう水鳥は蝶となったのです



【朱きエオニア】

マレニアの腐敗の女神たる技

大輪の花を開き、朱い腐敗を爆発させる


朱い花が咲く度に、マレニアは腐敗する

それはもう二度咲いた

三度目に、きっと彼女は女神となる


皮肉なことなのか、運び手たる蝶の翼を得たことで、マレニアは今まで以上に空をかけ、また朱い腐敗をも使います

もはや彼女の不敗、戦とはまさに「幾万の屍を積み上げ、ただ一人を待つ」そういった戦になっているのでしょう


けれどもマレニアはそれでも敗れ、その後マレニアがいた場所には巨大な花出現します


恐らくはマレニア彼女の分け身たちのように巨大な花となったのでしょう


祝福「腐敗の女神、マレニア」に出現する花




4【ミケラの帰還、流水の旅】


マレニア、彼女はゴーリが言うようにいつかまた蘇り、腐敗の女神として、乙女たちと共に咲くのでしょうか?


私は、彼女が矜持を思い出したのならばもう咲かないと考えます

マレニアはずっと朱い腐敗に抗っており、それは大ルーンにも刻まれていました



「マレニアの大ルーン」

破片の君主、マレニアの大ルーン

それは半ば腐敗しており、恩恵により

緋雫の聖杯瓶の回復量が少なくなる


しかし恩恵はまた、マレニアの抗う意志を宿し

ダメージを受けた直後であれば

攻撃により、ダメージの一部を回復できる


マレニアは、女王マリカとラダゴンの子である

その大ルーンは、最も神聖なはずであった


「ゴーリー」

…ああ…

…ミリセント我が娘よ

…なぜ、針を抜いたのですか

もう少し、ほんの少しで…、最上の花と咲いたものを

拒絶するのですか?マレニア様と同じように

我ら、朱い腐敗の子らを

…ミリセント…マレニア様

そんなにも、我らがお嫌いなのですか…


その矜持を、その無垢なる黄金を思い出したのならば



「無垢金の針」

繊細に紡がれた無垢金の針

ミリセントが、その身体から引き抜いたもの

邪な血の跡はなく、僅かな露に湿っている


外なる神の干渉を避けるための呪具であり

不治の宿痾、腐れ病を抑えるという


…私は、マレニアに返したいのだ

かつて彼女のものだった意志を

朱い腐敗の呼び声に、人として抗う矜持を


不敗の翼を掲げ



「義手剣士の伝承」

英雄の伝承が刻まれたタリスマン
技量を高める

生まれながら宿痾に侵された少女は
師と、彼の流の剣と出会い
無双の翼を得たという


「マレニアの義手刀」

マレニアの義手に仕込まれていた武器

聖別された刃は、決して腐ることがない


マレニアの戦義手は、即ち不敗の象徴であった

人々は、掲げられたそれに翼を見たという

敗れを知らぬ、熾烈なる意志の翼を


「水鳥乱舞」

水鳥のごとく一本足で跳び

超高速の連続攻撃に繋げる戦技

追加入力で、二度まで追撃に繋げられる


彼女は水鳥のごとく、抗うのでしょう


マレニアの連撃、その流水の剣技狩人のリゲインと同じで、生きる意志、抗う意志

つまりは、ならぬ水鳥の剣腐敗に抗う意志の現れなのだと私は考えます

(水鳥のバタ足は俗説であり実際は違うようですが)



マレニアが抜いたであろう、それは宿将褪せ人ゴーリーミリセント流転しながらマレニアのもとに帰りました


「青布シリーズ」

遊牧の民の剣士の○○

布地の青は、清涼な流水の象徴であり

その剣もまた流れる水がごとくである


停滞はやがて淀みとなり、腐りゆく

常に流れ行き、留まることなかれ



ミリセントから託された露に濡れた無垢金の針」をマレニアに返したときに返される「ミケラの針


「ミケラの針」

外なる神の干渉を退けるため

ミケラが紡ぎあげた無垢金の針のひとつ


狂い火を受領していても、それを鎮め

狂い火の王となる運命を回避できる


ただし、この針は未だ未完成であり

ファルム・アズラにあるという

時の狭間、嵐の中心でしか使用できない



それはミケラの帰還。マレニアは腐敗に塗れ、幾万の屍を積み重ねてでも、抗い待っていたのだと考えます。ミケラを、彼の紡いだ聖樹を

ですが、底にミケラは居らず、腐敗は蠢くまま。
それでも返ってきた針が、ミリセントの旅路が、マレニアがミケラの妹への思いを思い出した証であり、彼女の誇りが救われた証だと私は思います


「アルトリウスのソウル」

深淵に飲まれたグウィン王の騎士

アルトリウスのソウル


深淵狩ったというアルトリウスの伝説は

しかし道半ばで終わっていた


あるいは堕ちた彼を討ち、誇りを救った物が

実際の伝説の主、深淵を狩る者となるのだろうか


「無垢金の針」

…私は、マレニアに返したいのだ

かつて彼女のものだった意志を

朱い腐敗の呼び声に、人として抗う矜持


「ラダゴンの光輪」

黄金律原理主義の祈祷のひとつ

父ラダゴンの、幼きミケラへの返礼


しかし、幼きミケラは原理主義を捨てた

それが、マレニアの宿痾に無力だったから

「無垢なる黄金」、そのはじまりである


「霊クラゲの遺灰」

霊魂の宿った遺灰

霊クラゲの霊体を召喚する


ふわふわと辺りを照らす霊体

遠い故郷を探す、泣き虫な少女のクラゲであり

けなげに毒液を吐いてくれる


名をクララというらしい


道半ばで捨ててしまった。あるいは倒れてしまい、果たせなかった「何か
ずっと過去から続いてきたように、果たせなかった遺志を拾うものはいたのだと思います

腐敗の女神、マレニアを討ったもの、あるいは最後まで人として抗ったミリセントが、彼女の誇りを救ったのかもしれません。



5【何を返せる?】

最後は、マレニアの不敗について


マレニアの「不敗」。
」はマレニアと、その不敗の戦の象徴であり「戦義手」はすなわち不敗の象徴でした

そして、貴腐騎士から見て取るに。その翼は、不敗の翼。腐敗に抗う、無双の翼なのでしょう


「有翼剣の徽章」

攻撃が連続するほど、攻撃力が高まる


翼はマレニアと、その不敗の戦の象徴である
生来の宿痾により癒しを知らぬ彼女の剣は
美しく、ただ熾烈であり続けた



「マレニアの義手刀」

聖別された刃は、決して腐ることがない


マレニアの戦義手は、すなわち不敗の象徴であった
人々は掲げられたそれにを見たという
敗れを知らぬ、熾烈なる意志の翼を



「貴腐騎士の槍」

ミケラの刃、マレニアと共に戦った
貴腐の騎士たちの槍


羽を持つ黄金の刃は、聖属性の攻撃力を持ち
小さな盾には、腐敗に抗う祈祷が施されている


「貴腐騎士シリーズ」

破砕戦争において不敗を謳われた
貴腐の騎士たちの◯◯


彼らは、マレニアと共に戦うことを望み
ゆっくりと腐りゆくを受け容れた
故にこそ、その戦いは熾烈であった


「義手剣士の伝承」

生まれながら宿痾に侵された少女は
師と、彼の流水の剣と出会い
無双の翼を得たという


「青い踊り子」

青衣の踊り子は、妖精であったという
妖精は、盲目の剣士に流水の剣を授け
古き神、腐敗を封じたと伝わっている


そんな「不敗」を持つマレニアは、前述(1.【何故、腐敗を使ったのか?】、3.【腐敗の女神】)に書きましたが、戦義手を落とし、翼兜を捨て、「腐敗」の女神になってでも戦いました

マレニアは腐敗の女神になってなお、リゲインを有し。マレニアの大ルーンは、腐敗の女神になってなお、抗う遺志を宿しています


「マレニアの大ルーン」
それは半ば腐敗しており、恩恵により
緋雫の聖杯瓶の回復量が少なくなる


しかし恩恵はまた、マレニアの抗う意志を宿し
ダメージを受けた直後であれば
攻撃により、ダメージの一部を回復できる



マレニアは腐敗を使ってなお、何に抗っていたのか
マレニアが最後まで振るった、無垢金できたであろう戦義手。私はそれが理由だと思います。


「マレニアの義手刀」

聖別された刃は、決して腐ることがない


マレニアの戦義手は、すなわち不敗の象徴であった
人々は掲げられたそれに翼を見たという
敗れを知らぬ、激烈なる意志の翼を




マレニアの身を包む無垢金。その無垢金は、恐らくは「無垢なる黄金、ミケラ」の手によるものでしょう。


神人ミケラ。賢者ゴーリーの評や、マレニアの翼兜から見るに、彼はどうやら少し恐ろしいデミゴッドのようです


「賢者ゴーリー」
いやはや、よくできておりますな
生命のなんたるかを知り、繊細で、畏れを知らぬ・・・、そんな名工の手になるものでしょう


「無垢金の針」

繊細に紡がれた無垢金の針
だが、それは真ん中から折れてしまっている


外なる神の干渉を避けるための呪具であり
不治の宿痾、腐れ病を抑えるという


賢者ゴーリーが求めている品である


「ミケラの針」

外なる神の干渉を退けるため
ミケラが紡ぎあげた無垢金の針のひとつ


狂い火を受領していても、それを鎮め
狂い火の王となる運命を回避できる


ただし、この針は未だ未完成であり
ファルム・アズラにあるという
時の狭間、嵐の中心でしか使用できない


「マレニアの翼兜」

無垢金で作られた翼の兜
ミケラの刃、マレニアの装備


彼女は、抜け殻の足元でミケラを待ち続けた
兄さまが、約束を違えるはずがない
神の知恵、神の誘惑。ミケラこそ
もっとも恐ろしい神人なのだから


そして、その無垢なる黄金の始まりは、マレニアの宿からでした


「ラダゴンの光輪」

父ラダゴンの、幼きミケラへの返礼
しかし、幼きミケラは原理主義を捨てた
それが、マレニアの宿痾に無力だったから
無垢なる黄金、そのはじまりである




ときに、修羅に堕ちかけ、腕を斬ってもらった忍びがいました。
恩を返すためか、その忍びは腕を失ってなお、腕を補い、怨嗟の火が漏れ出すほどに殺しました


「別の記憶・葦名の古忍び」

別の誰かが残した記憶
心残り、あるいは執念と呼べるもの


これは、かつて葦名に仕えた、ある忍びの記憶
腕を斬っていただいた
隻猩の名をいただいた
その恩を、きっと返さねばならん



もしかしたら繊細で畏れを知らないミケラは、案外普通だったのかもしれません

野心はあったのかもしれませんですが妹を、マレニアを愛し、弱き者、弱者のため戦った、妹想いのデミゴッドだったのかもしれません


少なくともマレニアには恩がありました。恩を返す、その腕も
故に技で、剣で、彼女もまた、その恩を返そうとしたのだと思います


「ミケラの刃、マレニア」

…長い、夢を見ていた
身体は貧金、血は腐れ
幾万の屍を積み上げ
ただ一人を待つ
…貴公も、知るがよい
ミケラの刃、マレニアを
敗れを知らぬ戦いを



マレニアは待っていました。故に、負けられなかったのでしょう。
ミケラとの約束。恐らく、其処にはミケラの祝福した、名も無い弱者たちもいたのでしょう。


「ミケラの刃、マレニア」

…貴公、その力…
王の、器か…
…ああ、兄様
…ああ、兄様、兄様
すみません、マレニアは敗れました…


「聖冠の鉄兜」

無垢金の頭冠が付けられたもの


聖樹に仕える雑兵たちの装備


名も無き者、弱き者をこそ
ミケラは祝福する




マレニアミリセントも、共に同じだったのかもしれません


「アルター高原 ミリセント」

…君、また会えたな
譲ってもらった義手、素晴らしいよ
まるで自分の腕のように、剣も振るえる
…君の前でいうのも烏滸がましいが、剣だけは自信がある
だから、君が必要な時は、戦いに呼び出して欲しい

…君が必要な時は、戦いに呼び出して欲しい
それが、私にできる唯一の礼なんだ



病を抑えてくれた

腕を贈ってくれた

私は、君/兄に何ができるか。と




終わり






不敗と腐敗

水鳥→流水+蝶(すいちょう→ちょう)

ダジャレ

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