2024/11/24

騎士譚

  騎士譚とはなにか。

 ろくに知らぬ調べぬ私が考えた、騎士譚の流れ、フォーマットです。流浪が、力を持って、なにかを討つ。そういうんじゃないかなぁ、というものです。

 わかる人にはわかるかもしれませんが、うしおととらにちょっと影響されてます。剣を持った者が、特にそうかも知れません。










 ──袖で覆われてもわかる、痩せ細った腕から差し出された食事

 老いた長は、老いると細くなってしまうんですよ、なんて軽口を叩く。腕は袖で、場は口で、頬は笑顔で膨らませ
 数人で、俺をもてなした

 村は荒れ果て、苦しいだろうに

 腰に剣を下げた、俺に期待しているのか?
 怪物に困っているんだろう?

 でも、お前らは何も言わなかった
 ただ……もてなした
 最後まで、口に出さず。最後は、遠ざけようとした
 知っていたから。危険なことを

 不味い飯だった。だから俺も何も言わない。黙って出ていこう。


 ただ己のために殺す


 山にいた、虎のようなお前
 家にいる、子のようなお前
 まるで、迷い子のように咆えていて──
 お前は胸を突き乾かす、衝動のまま 
 生きるものを襲った/触ったのか?

 恨むといい。ただ己のため、お前を殺す

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