騎士譚とはなにか。
ろくに知らぬ調べぬ私が考えた、騎士譚の流れ、フォーマットです。流浪が、力を持って、なにかを討つ。そういうんじゃないかなぁ、というものです。
わかる人にはわかるかもしれませんが、うしおととらにちょっと影響されてます。剣を持った者が、特にそうかも知れません。
──袖で覆われてもわかる、痩せ細った腕から差し出された食事
老いた長は、老いると細くなってしまうんですよ、なんて軽口を叩く。腕は袖で、場は口で、頬は笑顔で膨らませ
数人で、俺をもてなした
村は荒れ果て、苦しいだろうに
腰に剣を下げた、俺に期待しているのか?
怪物に困っているんだろう?
でも、お前らは何も言わなかった
ただ……もてなした
最後まで、口に出さず。最後は、遠ざけようとした
知っていたから。危険なことを
不味い飯だった。だから俺も何も言わない。黙って出ていこう。
ただ己のために殺す
山にいた、虎のようなお前
家にいる、子のようなお前
まるで、迷い子のように咆えていて──
お前は胸を突き乾かす、衝動のまま
生きるものを襲った/触ったのか?
恨むといい。ただ己のため、お前を殺す
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