2024/10/12

【FGO】航進望園大陸:見送る者 簡易あらすじ

 航進望園大陸:見送る者


簡易あらすじ




【序盤】


カルデアは年代2○○○年、地域不明の特異点を観測した。

 地理は不明なものの、映像からは海沿いの街ということは判明。また街の周辺地域からは様々な鉱物、宝石など、貴重な鉱物が観測された。


 シバはこの特異点を「安全」「マスター及びデミ・サーヴァント:マシュに危険なし」と判断。


 カルデアは特異点に適性を持つ、ライダー・コロンブスを同行サーヴァントに選び、3名のレイシフトを決行した。


「ツイてるじゃねぇか! チャンス到来! 謎の特異点にゃぁ、一体どんなお宝が眠っているのか……」




【中盤】


 無事レイシフトした一行は、街にたどり着くと解決のため特異点の調査を始める。

 カルデアは調査を進める中、人々に助けられ、街についてさまざまな事を知っていく。



「そうですね。この土地には古く、海の向こうから人々がやってきたと言われています」


 親切な旅人は語る。この街は土着の人々と、海の向こうから流れ着いた人々によって発展したと伝えられていること。



「ええ、変わった風習でしょう」


 お節介焼きの信仰者は語る。この街の風習にあるとおり、教会の教えには土着の信仰が混じっていること。そして土着の信仰もまた、かつて流れてきた信仰と混ざっているとされていること。



「オレはエリック! キャプテン・リック!」

「よくぞ試練を乗り越えたな。仕方ないから教えてやるぜ。海の向こうには──」


「エレック、何処にいるのー。ごはんの時間よ〜」


「あ! 怒られるからまたあとでな!」


 そしてあわてんぼうの大海賊が語る。土着に根付く、真偽不明の伝説……



「でな、その楽園が、」

「こら、エレック。口に入れたまま喋らない」

「そうだぞエレック。喉に詰まっちまうぞ〜」


 海の彼方、願いの叶う楽園伝説──

 あと海鮮料理が美味しいなど。



 さらにカルデアはより調査を進める中、美味しいレストr…近頃、人々の眠りが深くなっていることを突き止めた。

 だがそれは悪いばかりではないようで───

「よく眠れる」「楽しい夢を見た気がするんだ」「疲れがとれたわ」「たくさん遊んだんだ! ……たぶん!」と、眠りを楽しんでいる人々。


 謎が深まりつつも、さらに調査を進めると通信が不安定になるエリアを発見。

 カルデアの頭脳陣によると、まるで別の地域……確かにオーストラリアを観測していたのに、場所は変わらないまま全く違う圏である、四国を観測しているようだと。



 そこからヒントを得たカルデアは、ローラーマッピングを開始。海陸すべてを調べ上げ、地図の作成を開始した。


『さあ、ゴーゴーGO! ついでに物資も回収だ!』


「ハッハァー!、おたか…ゲフンゲフン。山や島は俺に任せな!」


「……ごぉー」


「が、頑張りましょうね、先輩!」



 その調査の結果、異形の地図が完成。すなわち、謎の大陸が特異点に隠れていることが判明。

 カルデア・ブレインズは分析の結果、この大陸はおそらく別の場所から、現大陸に重なるように流れ着いたと推測した。


 これによりカルデアは、地域が測定できない原因と特異点成立理由を、謎の大陸結合だと判断。

 隠れ大陸への上陸を決定した。


 カルデアは特異点解決の為、特殊な航路をたどり、海の向こうの大陸に向け出発する。




【終盤】


 大陸に上陸した一行は、古い漂着物に迎えられ上陸。文明の残滓の中、カルデアは大陸、いや島の中央を目指し進んでいく。

 もはや崩れた石道をたどり中央に着くと、地には大穴が空いていた。



 深い深い大穴は、伽藍洞に立っている。

 観測によると、大穴に聖杯の反応を検知。穴はただの空洞であり、敵性生物及び危険も予測観測されていないとのこと。


 マスターたちはシバの予測を信じ、穴を下りはじめた。


 シュル、シュル。ロープがこすれ、音を立てる。幸いにもロープはカルデア製であり、切れる心配をマスターとマシュはしていなかった。

 だが宙を縄ひとつで降りるというのはなかなかに怖く。そんなことを考えていると、地はすぐ底で……



「つきましたね、先─」



 と──。地に足がつき、音が反響する──聖杯が、光輝く。

 願いを叶える願望機。その恐怖に反応し、旅人を労う島が、その残滓が、使命を、願いをはたさんとする。


 


 何も見えないほど眩しい光が、何も焼けないほど優しい光が──まばやく。

 


 ……光がおさまると、彼らは瞼を開けた/見つめている/マスターを探す


 そこは暗い──っ。一瞬、なにかが、光が視えた。



 花は咲き、日は照らし、鳥は歌う。かつての■園。しかし、島は死に向かい力尽きていく。

 けれど、島は、笑っている。満足げに、鳥たちと語り合っている


「■■■、■■■■■■■■■■」

「やっぱり。焼き魚……焼き木の実とかじゃないですっかね?」

「あいつら、何でも焼くからね〜」



 鳥たちは楽しげに木の実を摘むと歌い。島は微笑む。


 ──ふと、島が視線を向ける。満足げな瞳の中に、何かが見える。



「■■■。■■■■■■■■■■■■」



 寂しく、不安げなそれは




 だが、三人が見た夢はすぐに消え。──光が晴れると、そこは昏き冥界。

 石が咲き、日は陰り、鳥は見えず。暗き冥界であった。


花はもう枯れてしまったけれど
 マスターたち三人は、冥界に降り立ってしまった




 突然の状況に困惑するマスターたち。通信は途切れかけており、撤退を視野にいれ、上を見上……


 ──ザク。暗闇から誰かが歩いてくる。──ザク、通信はより不安定となった



『神■だ! こ/は、マ』


 ダ・ヴィンチが警告を発すると同時に、カルデアの計器が、もう見えた観測結果を算出する。

 結果は、第一級の神霊の出現。攻撃予測検知


「借りるよ!」


 ネモがダ・ヴィンチの通信に割り込む。トリトンでもある彼は、その名を告げようとした


『───だ! そ/の■気は─…言わ/な■つもりか』


『……楽園も、客人に呼応しているな。ここまでは初めてだ』

『さて、自己紹介はこちらに任せて貰おうか』



 暗闇から声が届く。足音はより近くなり、カルデアは必然に足音の主の姿を見た


 その身を包みしは黒衣、覗くはかいな

 暗闇の如き外套の内には何も見えず

 ただ神威を、その片鱗を示す



『たどり着いたか。ならば楽園に代わり、名乗ろう』


『客人たちよ、ここは楽園。海の果てに在りし、冥界』

『そして我が名はハデス。この楽園に、死を手向ける者。すなわち葬儀者なり』


『ふむ。その目……良いだろう、答えよう』



『何故、人の眠りは深くなっているのか』



『おまえたちがいるこの島、かつて人々を受け入れた楽園は死んだ。

だが、楽園の意思は死せたが、その体は未だ最期の瞬きの中、死の淵にある』


『意思が死せども……いや、死したからこそか。

その躯、その残滓には、願いが残った。

──願いとはすなわち、郷愁。かつて旅立った人々を請う想い』


『故に、葬送が必要だ。』



『──何故、人々の眠りは深くなっているのか』



『それは、人々が楽園に手向ける、花たるからだ』

『故に我は、夢に眠る人を、人々を楽園に導き、楽園の慰めとしている』

『楽園が死するとき、その躯が力尽きる、そのときまでな』



『ん……ああ、特異点ならば心配はいらぬ。人を死に導く気も、染みにする気もない……ただ、そうだな』




『──冥界に、入ったな』


『死ぬことも、招待もなく』



『だが──楽園は呼応している。お前ら旅人に……故に、試練を与える。』

『抗え、耀け。その光を手向けとし、楽園を照らしてみせよ』







 島は寂しかった。けれど誰かと死にたかったわけではない

 だから死を受け入れている。島はもう死んでいる



 けれど、死にかけの消えかけでなお、その身を反射で動かすものがあった


 たとえ生から死へと変わる、最後の瞬きだとしても。

 たとえ生は死へと変わって、意思は消えていても


 その身に残る願いがあった



 ──島は人を見送りたかった。風は、悪さをしていないだろうか?


 ……いいや、これは言い訳で。風は悪さなどしていないだろう。風はいつもそうだった。


 ただ、彼らは。たどり着いた彼らは元気だろうか。

 彼らが旅立った後、幾人かは死して帰ってきた。死んでしまった順番はバラバラで、わかっていた。


 ──彼らはたどり着いたのだと。




 あれからずいぶんと、星は流れたけど。

 それからずいぶんと、人は旅だったけど。



 もしも。もしもみんなが私を覚えていてくれたら、私は……


 


『あいたい』




 それは正しく、優しいこと。

 ですがそれは執着、エゴでもあるのしょう。


 在り方も何もかも、違うかのかもしれません。

 けれど、それが離別ならば。

 ただ星見は違う在り方を示すのでしょう。

 



 彼方の星であるあなたに、あなたの星である輝きを、一等輝かしく。

 眠り眼に優しく、きらきらと輝く星だけではなく、ただ眩しいような星を。

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